口腔外科とは?
口腔(こうくう:口のなか)、顎(がく:あご)、顔面ならびにその隣接組織に現れる先天性および後天性の疾患を扱う診療科です。
この領域には歯が原因となるものから癌までさまざまな疾患が発生します。また交通事故やスポーツなどの外傷、顎変形症ならびに唾液腺疾患などの外科的疾患のほかにも、口腔粘膜疾患、神経性疾患、口臭症などの内科的疾患も含まれます。
この領域の異常は、食事や発音・会話がうまくできないなどの機能的な障害に加えて審美的な障害も生じます。治療により口腔・顎・顔面全体の自然な形態や機能が回復すると、顔全体がいきいきとし、健康的な美しさを取り戻すことができます。そのお手伝いをするのが口腔外科です。
口腔外科の治療内容
抜歯
親知らずなどの抜歯
歯牙移植
歯の移植
インプラント
歯のないところに人工歯根を埋める
顎関節症・歯ぎしり
口を開けると、カクカク音がする・痛い、睡眠時の歯ぎしり、首肩の痛み
顎顔面外傷
口腔内裂傷、歯牙脱臼・歯槽骨骨折、顎の骨折
顎変形症
上下顎前突症・開口症
口渇・舌痛症
舌炎・舌痛症・口腔乾燥症
口腔粘膜疾患
口内炎・口腔ガン
いびき・無呼吸症候群
お昼極度に眠くなる、集中力が散漫になる、夜間のいびき、睡眠が浅い
*当院は、睡眠専門のクリニックと提携して無呼吸症候群の治療に力を入れております。
当院では、歯の移植(年間10症例)や、親しらずの難抜歯治療(年間100症例)を実施している歯科医師がおり、どんな些細なことでもご相談をいただければ、適切な対応をさせていただきます。
その他、小児や子供の運動時などにおける、歯の脱臼や裂傷に対応しております。
※診査の結果、より詳しい検査や入院下での加療が必要であると当院が判断した場合は、総合病院内の歯科口腔外科をご紹介させていただきます。
なお当院は、と医療連携を行っております。
親知らずの治療について
親知らずは必ず抜くの?
親知らずは、大半が抜歯適応となってしまいますが、そうでない場合があります。また、親知らずは誰にでもあるわけではありません。生え方も まっすぐ生えず、ななめに生えたり、骨の中に埋まったままになっていたりと様々です。
親知らずは歯列の一番奥に生えてくるため、歯ブラシが届きにくく、むし歯になったり、その周囲の歯肉が腫れたりすることがしばしばあります。
しかし親知らずは必ずしも抜く必要はありません。
しっかりとしたブラッシングができ、むし歯予防を心がければ、上手に付き合うことができる場合もあります。また、他の歯がだめになった場合、移植歯として利用でき、有効活用することが出来ます。
抜歯して、テゥースバンクに預けることも選択肢の一つです。
もちろん、親知らずが原因で隣接する歯にむし歯ができたり、頻繁に周囲の歯肉が腫れたり、痛みが出る場合は、抜歯をお勧めします。
親知らずの治療については、一度歯科医師にご相談されてみてはいかがでしょうか。